短期間、短時間、低負荷で、効率よく大きな効果が得られる最新のトレーニングです。 過去に登場した様々な健康法などとは異なり、科学的な実証によって、日本のみならず 欧米でも特許として認められています。
若返りホルモンである、成長ホルモンなどの有用ホルモンの大量分泌を促進すると共に、様々な医学的・生理学的効果が得られる為医療・健康・スポーツ分野に限らず、航空宇宙分野においても研究が進められています。 世界各国の研究機関でも研究が行われており、世界的な発展をみせています。 加圧国際大学も創設され、国際加圧トレーニングインストラクターの養成も始まっています。
「血を止めてトレーニングをしても大丈夫?」と不安に思うかもしれませんが、加圧トレーニングは血流を止めるのではなく「適正な圧力」で血流をコントロールしてトレーニングを行ないます。 不適正な圧力でトレーニングを行なっても効果は無く、 専門のトレーナーが専用の器具で適正な圧力をかけるからこそ、大きな効果が得られるのです。
加圧トレーニングの最大の特長は、 極軽い負荷にもかかわらず、短時間で絶大な効果を発揮するということです。 例えば、加圧ベルトをつけて日常の動作や簡単な筋トレを行なうだけで、 十分鍛えられ大きな効果が期待出来るのです。加圧トレーニングなら週1回30分程度でも効果が得られ、 従来のトレーニングでは考えられないことです。 トレーニングに使う器具は、500mlのペットボトルなど極軽い物で十分で、 無負荷でも効果が得られるメソッドも有ります。 また、低負荷で効果が得られるということで、年齢に関係なく子供から高齢者、リハビリ目的の人まで、幅広く無理なく安全かつ効果的に行なえるトレーニング法です。 その高い効果には様々な競技のトップアスリート達も注目しており、近年積極的にトレーニング法として取り入れられています。
加圧トレーニングの6大効果
血管の若返り、アンチエイジング
加圧すると腕や脚に血液が溜まってくる為、腕や脚の血管はより多くの血液を溜め込めるように拡張します。この後除圧すると一気に血液が流れ、血管が収縮するわけです。また、腕や脚以外の血管では一時的に血流量が減るので、各細胞に充分な血液を届ける為、通常より強い力で血液を送ることになります。その為、血管は活発に伸縮してより多くの血液を送ります。
こうして、専用の加圧器具によって血管の拡張収縮を繰り返すことで、血管が刺激され弾力が増すのです。さらに、血管の弾力性を取り戻すのに、NO(一酸化窒素)が重要なカギを握っています。NOは血管内皮細胞から生まれ、血管を若返らせる働きを持っています。加圧することでこのNOが活発に分泌されるようになり、血管が柔らかくなり全身の血管が若返るのです。
新しい血管が生まれる腕や脚では、溜まった血液が行き場を求め、あまり使われていなかった毛細血管にも流れ細胞が活性化し、新しい血管も生まれます。腕や脚以外では少ない血液を効率よく運ぶ為、新しい血管が生まれます。
成長ホルモンは脳下垂体で作られ分泌されます。身体の成長と新陳代謝を促進させる働きがあり、筋肉増強やアンチエイジング、免疫機能の強化、脂肪の減少、ケガからの回復などに大きな効果を発揮します。
成長ホルモンの分泌を促すのは乳酸です。筋肉が疲労すると乳酸が生成されます。乳酸が生成されると、筋肉の中にある受容体が刺激され、損傷した受容体を再生する為、脳の下垂体前葉から成長ホルモンが分泌されるのです。
加圧トレーニングでは血流が制限されている為、筋肉内に乳酸が大量に溜まり受容体が強く刺激され、大量の成長ホルモンが分泌されるのです。これは、東京大学大学院総合文化研究所の石井直方教授によって、科学的に実証されています。教授らの研究では加圧トレーニングによって、安静時の約300倍の成長ホルモンが分泌されたことが確認されています。
加圧トレーニングを行なうと、多くの人が「肌のハリ、ツヤが良くなった」と実感します。これは大量の成長ホルモンが分泌された為です。成長ホルモンには様々な良い効果がありますが、その中に老化を遅らせたり、皮膚の弾力を増加させたりする「若返り効果」もあります。大人になると成長ホルモンはどんどん減り続けるので、この効果は極めて貴重です。
欧米では若さと美しさを保つ為に、人工的に生成した成長ホルモンを充填する「成長ホルモン充填療法」を行なう俳優や女優、スポーツ選手が多くいると聞きます。しかし、人工的で異常ともいえる過剰摂取は安全とは言いきれません。外部から注入すると、自己成長ホルモンが分泌しにくくなることも指摘されています。
そこで近年、自分で成長ホルモンを分泌することができる「加圧トレーニング」が注目を集めてきているのです。日本加圧トレーニング学会には、外国の研究者からも多くの報告が寄せられています。自分の身体で自分の成長ホルモンを作れるわけですから、これほど安全なものはありません。
ダイエット
身体が太ってしまうのは、摂取エネルギーに比べて消費エネルギーが少ないことが原因です。誰もが知っていることです。しかし、身体は常識通りにはなかなかいきません。それぞれ体質が異なり代謝量が違うからです。大食いタレントは、あれだけカロリーを摂取しても痩せています。身体の不思議なところです。しかし、誰であろうと変わらぬ法則があります。それは「筋肉がつけばその分代謝量は上がる」というものです。生まれつき代謝量が高い人も、さらにその分代謝が上がるわけです。食事だけのダイエットを続けていると、筋肉が落ちてしまう為、かえって痩せにくい体質をつくってしまいます。脂肪を燃焼させるためには筋肉をつけることが重要なのです。
加圧トレーニングの最高の効用は、成長ホルモンを自分で大量に分泌できるところです。そして、成長ホルモンには脂肪分解を促す嬉しい効果があります。成長ホルモンは加圧トレーニング中から分泌をはじめ、トレーニングが終わった15分位でピークに達し、30~120分位で脂肪の分解は最大になります。この時間帯に有酸素運動を行なうと、さらに効率的に脂肪を燃焼することが出来ます。狙った部分の効率的なシェイプアップも可能です。スフィアAのプログラムをどうぞ体感してみて下さい。
メタボリックシンドロームの予防・改善
加圧トレーニングで血管の拡張収縮を繰り返し行なうことで、血管壁の弾力が回復し血管が若返り血行が良くなります。血流量が増えると血行が良くなり、血液中の酸素量も加圧前よりも増えています。身体の隅々にまで血液が行き渡ることで、細胞が活発に働くようになり、身体がいつまでも若々しくいられるようになります。筋肉に酸素や栄養が多く運ばれて新陳代謝が活発になり、筋肉が増強され、脂肪が燃焼しやすい身体へと変化していきます。
加圧トレーニングの魅力は、辛いトレーニングをする必要がないことです。軽いトレーニングで健康や体力を向上でき、日常生活の中の動きでも十分な効果が得られます。今までのトレーニングは出来るだけ大きい負荷を筋肉にかけ、しかも長時間行なわなければなりませんでした。加圧トレーニングならば、低負荷短時間で済むのです。
「健康のために1日1万歩」とよく聞きますが、1万歩歩くのに2時間近くかかります。安全に歩ける場所、時間もなかなかありません。加圧トレーニングなら、加圧をしたまま15分程度歩けば大きな効果が得られるという実験結果が出ています。加圧して歩くと酸素摂取量が多くなり、新鮮な酸素をより多く体内に取り込めるようになり、各臓器が活発に機能し健康増進につながります。成長ホルモンの分泌量も多く筋肉量も増加します。加圧トレーニングなら、2時間排気ガスを吸って歩き続ける必要もありません。
加圧トレーニングを行なうと、成長ホルモンが大量に分泌されて脂質の代謝が高まります。さらに、血糖値を下げる働きのあるインスリン様成長因子(IGF-1)も分泌されます。その為、加圧トレーニングを行なうとすぐに血糖値が下がり、その効果は翌日まで続きます。加圧トレーニングを続けることで、症状はさらに改善されていきます。インスリン注射を打っている方は、効果が出すぎて低血糖になる場合がありますのでご注意ください。
「メタボリック・シンドローム」とは、内蔵脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、高脂血症のうちの2つ以上を合併した状態をいいます。メタボリック・シドロームを改善するには、運動療法と食事療法の2つを併用して行なうことが大切です。脂肪を燃焼させるには筋肉が必要なので、食事療法を行いながら、加圧トレーニングで筋肉をつけるのが最も効率的な方法といえます。加圧トレーニングによって分泌される成長ホルモンは、脂肪細胞の中にある中性脂肪の分解を促進します。
回復力アップ、リハビリ
加圧トレーニングは疲労感があまり残らず、回復が早く高頻度でトレーニングが出来るので、短期間に集中して筋肉増大、筋力アップを期待できます。例えば、ケガなどで筋肉が衰えてしまった際のリハビリにも有効です。リハビリの場合は、なるべく回数を多くすると効果が大きいことが報告されています。
リハビリに加圧トレーニングを行なうと、血行が改善され細胞の働きが活発になって新陳代謝が促され、腫れや痛みも早期に改善されます。加圧トレーニングは寝たままでも行なえるので、成長ホルモンが大量に分泌されることで、筋力の低下を防ぎ、筋肉の回復を期待できます。
辛い症状の改善
加圧トレーーニングによって血行がよくなり、新陳代謝が活発になり、血液中の酸素や栄養も増え、細胞の回復スピードが上がり、冷え性や肩こりといった、血行不良が原因と思われる症状が改善されます。血行不良や筋肉量が少ない、身体の中心部分の温度が低い、などの原因で冷え性は起こります。加圧トレーニングをすることで、手や足の末梢部分の毛細血管まで血液が行き渡り症状が改善されます。さらに、スフィアA
のオリジナルメソッドによって、身体の中心部分の温度を上げ冷え性の改善をはかります。
膝を痛めている場合は、従来のトレーニングでは早期に改善する事は難しかったのですが、加圧トレーニングなら関節に負担をかけずに筋力をつけることが出来るので症状は改善されます。腰の痛みには、下半身に加圧することで腰周辺の筋肉群の血行を改善し、筋肉の緊張をほぐし、バランスを整えることで症状は改善されます。体のだるさには、加圧しながら身体全体を適度に動かすことで、滞っていた血流が改善され成長ホルモンが大量に分泌することで、疲労回復効果が高まり症状は改善されます。
筋力アップ
筋肉には持久力を発揮する為の遅筋と、瞬発力を発揮する為の速筋があります。遅筋と速筋では鍛え方が異なります。遅筋は軽い負荷で長時間、速筋は重い負荷で短時間が基本であり、従来のトレーニングでは両方同時に鍛えることは難しいのです。
加圧トレーニングでは軽い負荷で行なう為まず遅筋が使われますが、血流が制限されている為、血液中の酸素が不足しだし、遅筋の活動が出来なくなってきます。すると脳が辛いトレーニングを行なっていると錯覚し、速筋も動員して対処しようとするのです。軽い負荷のトレーニングであるにもかかわらず、遅筋と速筋が同時に活動を行なうという、従来のトレーニングではありえない現象が起こり筋力の増大が可能になります。
加圧トレーニングを行なうと、血流を適切に制限している為、疲労物質である乳酸も大量に蓄積します。乳酸は筋肉の中の受容体を強く刺激して、それが脳に伝わります。すると、脳は辛いトレーニングを行なっていると錯覚し、大量の成長ホルモンを分泌します。加圧しなければ乳酸は流れてしまうので、このような成長ホルモンの大量分泌は起こりません。成長ホルモンは筋肉を増強する力があるので、短時間で大きな効果が得られるのです。加圧してトレーニングした部分は大幅な筋力アップが起こりますが、加圧していない部分も筋力がアップするという常識では考えられない実験結果が出ています。
肘屈筋に対する加圧トレーニングを行なった実験データ(Takarada Y et al.,2000)
トレーニングの種類 | 肘屈筋筋量増加率 | 肘伸筋筋量増加率 |
---|---|---|
軽い負担 |
+5% | ±0% |
重い負担 | +15% | +5% |
軽い負担(加圧) | +20% | +13% |
上の表より、トレーニングしていない肘伸筋が、同条件で加圧した場合のみ筋量がアップしていることがわかります。この結果は、加圧トレーニングによって成長ホルモンが大量に分泌し、身体全体に浸透したことや筋肉の連動性によるトレーニング効果の為と考えられます。加圧トレーニング発明者の佐藤義昭氏と東京大学大学院教授の石井直方氏との共同研究により、その効果が科学的に実証されています。
女性20名を対象に、上半身を加圧しての軽いトレーニングを週2回、4か月行ないました。4か月後、MRIによる検査により上腕部の肘屈筋が平均して20%も増加したそうです。また、直接鍛えていない肘伸筋も平均13%も増えていました。さらに、筋持久力が増えるという結果も得られたそうです。
参考文献 「加圧トレーニングの理論と実践」